一人ひとりの理解度,学校の進度に合わせた指導

生徒の理解度や学校の進度を意識しながら指導を進めます。 今まで北野,洛南,四天王寺,高槻,雲雀丘甲南,早稲田摂陵,滝川,神戸龍谷,上宮,開明 など,様々な学校の生徒を指導してきて,指導前に欠点だった科目で平均点以上を維持できるようになったり,平均点以下だった科目でコーストップやトップ3に入れるようになった生徒が多数います。 そのようなことができたのは,生徒や学校のレベルに合わせて指導をしてきたためです。 過去の定期テストを見れば,テスト作成者が要求する学力水準や出題傾向はほとんど把握できます。 また,生徒の答案を見れば,どの部分に理解不足があるのかというのがある程度把握できますし,1,2回授業をすれば弱点と,今後その生徒がどれくらいの点数を取ることができるのか想像できます。

実際,「今まで40点以上取ったことがない」という生徒でも1,2回指導して「この生徒なら70点以上取ることができるだろう」と感じたら,その後必ず70点を超えていきます。

今まで多数の生徒に家庭教師や教室指導をして成績を上げてきた経験から言って,ほとんどの生徒が,自分が持っている能力を十分に活かせていません。これは私が指導する前に他塾や他の家庭教師の指導を受けていた生徒であっても同じです。

以下,数学・英語・理科について,生徒の能力を引き出すために取り組んでいることの一部を紹介します。

数学

基本発想を身につけるために,数学1A2B3すべて,教科書レベルの問題のオリジナルプリントを用意しています。 基本が身についていない高3・高卒や,まだ学校で数学がすべて終わっていない中学生・高1・高2からは 「基本を確認するのにちょうどいい」「教科書や参考書の解説ではよくわからなかったけど,先生のオリジナルプリントの解説を読めば理解できた」などと好評です。

学校の指導で使っていたときは,高1で指導していた生徒で,高2になってからクラスが変わり私の担当外になった生徒が 「今年も先生に教えてほしかったです。数学がわからなくなってきました。授業プリントだけでも下さい。」とお願いされて渡しました。後日「先生のプリントのおかげでコースで10位になりました!」 と報告してくれました。

この他にも,生徒がつまづきやすい単元や問題には,様々な練習問題プリントを作って対応しています。 また,志望校が決定すると,その大学の過去問演習プリント・大学別対策プリントを進めていきます。 オリジナルの解説なので,「市販のテキストの解説ではよく分からなかったけど,先生のプリントの解説だと簡単に理解できました。」と好評です。2021年に京都大学,北海道大学にそれぞれ合格した生徒も「京大対策プリント」「北大対策プリント」で学習を進めました。 その他,公式集や一問一答などもあります。

英語

英語でまず必要になるのは「単語力」と「文法力」です。その2つが身についた先に「長文読解力」があります。

「単語力」については,英単語を覚えるしかありません。ただし,毎日コツコツ単語帳を眺めるだけでは覚えられないし長続きしません。 覚えるため・続けるための工夫として,英単語については20問(25問)ごとにテストを準備しています。つまり,20個覚えたらテスト,次の20個を覚えたらテストという形になります。

また,覚えられない単語をなんとしても覚えるために,3000語にオリジナルのゴロをつけました。 生徒にゴロを教えると「すごく覚えやすい」「こんなゴロで覚えられるんかな?って思いながらも気がついたらゴロで覚えられていた」と言っています。

さらに,どの単語が覚えられていて,どの単語が覚えられていないかは生徒によって異なります。 そこで,生徒ごとに覚えられていない単語だけを集めたプリントを配布しています。例えば1000個の単語があって,A君はそのうちの300個が覚えられていないとすると, その300個を抽出したオリジナルプリントによってA君は英単語を覚えていくことになります。当然,小テストは抽出した300個の中から出します。 これにより,生徒一人ひとりにあった単語テストを実現しています。

また,スマートフォンのアプリを利用することで,英単語の発音もスムーズに覚えられます

一方で,「文法力」をつけるには,学校で使っている文法書や市販のテキストを利用して指導を進めます。

しかし,学校の文法書や市販のテキストを使って勉強をする場合,落とし穴があります。 いずれのテキストも「文法項目ごとに問題が並んでいる」という致命的な問題があります。 そのため,問題集を解いていると「どうせこの単元は受け身やねんから,全部be Vp.p.にしとけば正解できる」などということが起きます。 そうなると,問題集ではほとんどの問題で正解できたのに,テストで点が取れないという事態が起こります。 なぜなら,テストでは問題が文法項目ごとに並んでいるなんてことはないためです。

そこで,文法が一通り確認できたら,問題の順番をシャッフルして解かせます。 これにより,本当に学習してきたことが理解できているのかが確認でき,テストでも点を取ることが可能になります。

シャッフルされた問題を解かせていますが,どの問題がどの文法項目に対応するかはこちらが把握していますので, 以下のようなグラフを生徒に見せて,どの単元が苦手かを把握するのに使っています。 これを見た生徒は「この単元は問題集では解けていて得意なつもりやったのになあ」「この単元は苦手意識があったからやっぱりか」などと言いながら, 「次は全単元で正解率80%を超えてみせます!」などと意気込んでいます。

また,英文法も英単語と同様で,間違えた問題だけを抽出し,その抽出された問題に解説を載せて提供しています

長文の読解は「単語力」と「文法力」が身につけば,あと少し読解の技術を上乗せしていくだけです。

指導方法の紹介は以上ですが,これらは指導のごく一部でしかありません。数学・英語ともにこれら以外にも暗記効率の向上や勉強に対するモチベーションアップのために様々なことに取り組んでいますし, 今回紹介できなかった国語・理科・社会についても,数学や英語と同じようにやっている部分もあれば,科目ごとに独自の手法を取り入れている部分もあります。

理科(物理・化学・生物)

物理・化学・生物いずれも,まずは最低限の基礎知識と用語の暗記が必要となります。 そのため,一問一答や基本事項の確認プリントを用意しています。 もちろん,それに対応した小テストも多数用意しています。

最初は全員同じ暗記プリントを渡しますが,覚えられないポイントは生徒ごとに異なります。 そのため,ある程度覚えた段階で生徒ごとに苦手な問題だけを抽出したプリントを渡すことで,効率よく暗記を進めてもらいます。

他にも,暗記をスムーズにするための工夫を多数用意しているので,暗記が苦手な生徒にも好評です。

指導実績の影響か数学の指導希望者が多いですが,理科の指導も得意です。 私からすると数学も理科も成績の上げやすさは変わりません。 例として,これを書いている2022年度の7月末時点の実績について書きます。

定期テストについて

まずは定期テストに向けた指導がメインになる高2以下からです。 2022年度1学期に定期テストに向けて化学を指導した生徒は3人です。 どの生徒にも共通するのが「理科が全然わからない!」というので指導を始めたという点です。

教室で数学を指導している高1のAさんはテスト前に1,2度指導した結果,定期テストで90点以上を取り,クラストップ,コース2位になりました。

通信指導をしている高1のBさんも理科が苦手ということで,4月から毎週少しずつ物理と化学を指導しどちらも80点以上,化学はコーストップ10に入ることができました。

高2のCさんはテスト1ヶ月前からの指導だったので,まだ十分に成績が上がっていません。 しかし,現在も指導を続けており,メキメキと力をつけています。2学期にはさらに良い成績が取れるでしょう。

定期テストの理科の成績を上げるのはそこまで難しくありません。理由は大きく2つあります。

  1. 私は暗記指導が得意
  2. 多くの人が理科の重要性に気づいていない

1.について 数学は思考力が必要で,暗記力はあまり求められません。一方で,理科(特に生物・化学)は,まずはしっかりと暗記することが求められ,定期テストレベルだと大半は暗記力勝負になります。 そのため,「暗記は苦手」「暗記は嫌い」という人は化学では不利になるのですが,私は生徒に理科の知識を暗記させるのがものすごく得意です。 実際「化学のこの部分,暗記しないといけないのは分かっているんです。でも,暗記しないとと思いながらも半年間逃げ続けてきました。」と言っていた生徒に,1回の授業で大部分を覚えてもらうことができ「これなら覚えられそうです!」と自信をつけることができました。実際,1週間後にテストをすると大部分が覚えられており,1ヶ月後には全部スラスラ答えられるようになりました。

「暗記は気合と根性!」というのを完全に否定する気はありませんが,なるべく楽をしたいでしょう。それに,受験生には覚えないといけないことが大量にあります。短時間で効率よく覚えていかないと受験に間に合わなくなります。そうならないために暗記部分をフォローします。

2.について 「理系で最も大事なのは数学だ。理科よりもまずは数学!」と考えている先生・生徒・保護者の方が多いように思います。 私は数学も理科も同じくらい大事で,上下はないと考えています。 特に,受験に限れば点の取りやすさと安定感から理科の重要度はかなり高いです。 まあ,理系っていうのは「理科系」の略なので,そりゃあ理科は大事でしょう。

高1から塾で数学を習う人は多いですが,高1で理科を習う人はほとんどいません。高2から理科を習う人がちらほら現れて,高3では理系の多くの人が理科を習うという感じです。

気になるのは,理系に進む場合,高1の冬に「高2以降,物理・生物のいずれを選択するか?」を決めなければならない点です。

「物理が苦手だから生物にする」「暗記が嫌いだから物理にする」みたいな判断で決定している生徒がかなり多いのですが,そんな決め方でいいのでしょうか?特に大学入試において,工学部の場合「理科は物理・化学」と決められている大学もあります。 私自身も高1のときは物理があまり好きでも得意でもありませんでした。物理が好きになったのは高3になってからで,最終的には物理が最も得意な科目になりました。もし学校の生物の先生が素晴らしい人だったら,生物を選択していたかもしれません。そうなると進路は今と大きく異なっていたでしょう。

結局,「高1で理科を誰に教わるか」がかなり重要になってしまいます。 受験の準備としては高2からでもいいかなと思っていますが,「理系には進むけれど,何学部とかはまだ決まっていない」という高1はかなり多いです。そういう状態で学校の物理の授業が分からず「自分には物理の才能はなさそうだから生物にする」などという判断をしてしまうのはもったいないです。高1で理科に苦戦しているなら,ぜひ一度ご連絡ください。

大学受験について

2022年度は京大・阪大・神大などの難関国立大学を志望する複数の生徒の理科を指導しています。 指導開始時期は2月から5月と,生徒によってバラバラですが,順調に力をつけています。

指導している中で高3になってから記述模試を受けた生徒が1人しかいないのですが, その生徒は全統記述模試で偏差値64を取りました。 他の生徒もこの生徒と同じくらいかそれ以上に化学ができ,偏差値60は超えるだろうという印象です。

大阪でトップレベルの高校に通う生徒も多く見ていますが,驚くのは理論を理解していれば考えて分かる部分なのに,暗記しないといけないと思いこんでいる部分が多くある点です。

覚えなくても良いことを覚えることは負担になりますし,成績を上げるという点でも悪影響を及ぼします。「化学は覚えることだらけで大変」と感じたら,勉強の仕方に問題があるかもしれません。

プリント

試験的に生徒に配布しているプリントの一部を公開します。 質問や感想などがございましたら,こちらのアドレスまでご連絡ください。 要望があれば,さらにプリントを公開することも検討しています。

数学1A2Bの公式一問一答
化学の一問一答
物理の基本事項確認問題

※生徒には上記に加え,数学では公式に対応する計算問題,化学・物理では公式の解説プリントを配り,基本公式の定着を図っています。

※化学の問題数が少ないですが,これとは別に「化学の基本事項確認問題」というプリントが存在します。

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