既卒生や浪人生の指導経験もあります。 浪人生を指導する場合も,大学合格が目標であれば現役生とやることが大きく異なるわけではありません。 基礎をしっかりと固めた上で,目標としている大学の出題傾向やレベルに即した指導を進めていきます。
2023年の2月に興味深い生徒の指導をしました。 その生徒は現在指導している生徒の姉で,北野高校を卒業して一浪中でした。 高校生のときから大手予備校に通っており,私の指導は共通テストが終わってから京大の2次試験が行われるまでの1ヶ月だけでしたが,その生徒と話していて気になった点をいくつか挙げます。
予備校の授業は人気講師がするのでしょうが,人気講師は全国の校舎を飛び回って指導をします。 授業後に質問をしたければ学生アルバイトが答えるのでしょう。 また,個別指導部門は学生か社会人がするのでしょうが,能力の高い社会人なら予備校の個別部門では指導をしないでしょう。 私の知り合いにも予備校の個別部門でアルバイトをしている社会人が何人かいましたが,いい人ではあったものの勉強を教わる相手ではないなという印象でした。
私が指導した上記の浪人生は授業の際に「もっと早い段階で先生(私)の指導を受けた方が絶対によかった」と言っていました。 私自身も,この生徒にまだまだ伸びしろがあることを感じましたし,さらに1か月,半年,1年となるべく早い時期に指導を開始できれば,その分大きく力をつけてあげることができただろうと感じました。
結果的にこの生徒は京都大学に合格することができませんでした。 優秀な生徒が1年間浪人をして大手予備校で真面目に勉強したからといって,第1志望に合格できるというわけではないようです。 もちろん,私が1年間教えていたら合格できたと言うつもりはありません。 一方で,もっと早い段階で指導を開始していたら,入試本番の合計点はより高くなっていたと言い切れるくらいの自信はあります。
予備校で授業を受けることを全否定する気はありません。 学校と同じように,毎日決まった時間に授業があることで浪人生の生活リズムは整うでしょう。 また,自習室で勉強している他の浪人生から刺激を受ける部分も大いにあるでしょう。 予備校ではそういった部分をうまく活用してほしいと思っています。
一方で,「人気講師の授業さえ受ければ成績が上がる」なんてことはありません。 合格したければ授業だけでなく,授業外で何をするのか,受験校に即した勉強ができているのか,疑問が生じた時にしっかりとした説明をしてくれる人がいるのかということが極めて重要になります。
浪人生活に悔いが残らないように,できる限りのサポートをさせていただきます。 サポート例として下記のようなことが可能です。いつでもご連絡ください。