北海道大学の数学指導

高1の11月から指導を始めた洛南高校の男子生徒が2021年度入試で北海道大学水産学部に無事,現役合格しました。 指導科目は英語(英文法)と数学でした。 この生徒は指導を開始した当初から「水産関係の仕事に興味があり,北海道大学の水産学部を目指している」と話していました。

志望校が明確な分,時にはD判定やE判定を取ることもありましたが,模試の判定に左右されることなく合格に必要な勉強を進められました。

北海道大学を受験する生徒の指導は初めてでしたが,他の大学を受験する生徒同様,北海道大学の過去問を分析し,志望校別対策プリントを用意して指導を進めました。 指導をしていて驚いたのは,大手予備校の北大入試模試の出題です。 3つの予備校の模試を生徒が受験したのですが,そのうち2つの模試は明らかに北海道大学の出題傾向からずれていると感じました。 問題は模試の受験翌日に生徒に見せてもらいましたが,その2つについては問題を見てすぐに「この模試は出題傾向からずれているから,判定を気にする必要はない」と伝えました。唯一出題傾向に近い模試については「これだけは出題傾向が近いから,判定もまともに出ると思う」と伝え,保護者にも同じことを模試の結果が出る前に伝えておきました。

後日,模試の成績を確認すると,出題傾向が近いと感じた模試の判定はA,ずれていると感じた模試の判定は2つともCでした。 ちなみに入試終了後に成績開示をしたところ,合格者179名中40位以内(上位25%)で合格していました。 大手予備校が「○○大学模試」と名乗る以上は,その大学の入試傾向に即した出題をしてもらいたいものですが,そうでないものがある以上,正しく生徒の学力と大学の出題傾向を読み取れる指導者が身近にいないと,受験生に無駄なストレスがかかる可能性があります。

大阪・兵庫から北海道大学を志望する生徒は少ないので,塾や予備校では北大対策をしてもらえないかもしれません。 また,「北大対策」と名乗りながらも,北海道大学の出題傾向をろくに調べていない,もしくは出題傾向を正しく分析する能力がない指導者も多くいます。

受験において「誰に教わるのか」といのはとても重要な要素となります。 北海道大学を志望している方はぜひご連絡下さい。

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